民泊新法施行1カ月 百戦錬磨・上山康博社長に聞く(3) 旅館ホテルも需要拡大のチャンスに
国の法制化は世界初
―旅館ホテルの話が出ました。旅館ホテルの人たちへメッセージを。
上山 中長期的な話になりますが、違法民泊が排除できれば、民泊という需要を取りにいくことだと思います。現在、違法民泊に泊まっている人の中には、旅館ホテルとは違うスタイルの宿泊施設に泊まりたいという人がいるのかもしれません。そういったお客さんの需要をしっかりと捉えることが新たなビジネスチャンスになるのではないでしょうか。
―合法な民泊だらけになったとしたら、既存の旅館ホテルの大きなライバルになるかもしれませんね。
上山 繰り返しになりますが、旅館ホテルにはプロのノウハウがあるので、新たな需要を取りにいくチャンスなのかもしれません。
―日本の民泊の法律は他国より厳しいということを聞きますが、その点については。
上山 海外の事例でいうと、これまで規制があったのはニューヨークやパリ、アムステルダムといった都市圏です。日本でいう各自治体の条例で取り締まっています。年間で30日とか60日とかが多く、日本のように180日は長い方です。
都市圏ではなく、国として民泊のルールをつくったのは日本が世界初。国をあげて180日の民泊を推進しようと言っているのと同じです。
(トラベルニュースat 18年7月25日号)
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