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相次ぐ天災の影響色濃く 大手旅行会社が直近の業績発表、国内旅行が低迷(1) JTB・KNT

地震や豪雨、台風など大規模な自然災害に見舞われた今年、大手旅行会社の業績にも色濃く影を落としている。JTB、日本旅行、KNT—CTホールディングス、阪急交通社がこのほど明らかにした直近の取扱状況では国内旅行の落ち込みが大きい。ふっこう割などで一定の需要が見込まれることから、各社とも反転回復を目論む。

JTB・09年度以来の純損失 KNT・海外、訪日健闘も

JTBが明らかにした今年度の第2四半期(2018年4月―9月末)の連結業績は、売上高が前年比4.4%増の6867億円、営業利益は80.5%減の14億円、経常利益は56.1%減の43億円で、純損失11億円だった。M&Aによる増収を計上したものの、国内の自然災害などにより営業利益と経常利益は大幅に減少。09年度以来の純損失となった。

自然災害の影響を個人、法人事業とも大きく受け、国内旅行のキャンセルだけでも100億円規模に達したという。商事事業や出版事業などを含む「その他の事業」は24.5%増の904億9900万円だった。

KNT―CTホールディングスはこのほど、グループ会社14社の18年度上半期(4―9月)の旅行取扱概況を発表。それによると旅行総取扱額は前年比0.9%減の2513億円だったが、国内旅行は自然災害が続いたことで5.0%減の1537億円だった。海外、訪日旅行の健闘が国内の落ち込みを下支えした格好だ。

国内旅行では団体旅行が同0.4%減と微減にとどまった反面、メイトが9.6%減、クラブツーリズムが6.2%減となった。自然災害によるツアーキャンセルが響いた。

(トラベルニュースat 18年11月25日号)

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