ツーリズムEXPOジャパン2019 初の大阪開催に15万人来場(1) ゲートウェイ関西をアピール
日本観光振興協会(日観振)と日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)が主催する世界最大級の旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西」が10月24―27日の4日間、大阪市住之江区のインテックス大阪を主会場に開かれた。100カ国・地域、全国47都道府県が出展、業界向けには商談、一般来場者向けには体験企画などを通して旅の魅力を訴求した。東京以外の都市では初開催となる今回は期間中、目標の13万人を上回る15万1千人が来場。日本のゲートウェイとしての関西のアピールに成功した。
「ツーリズムの力と責任をいかに発揮するか」 真の観光立国へ
ツーリズムEXPOジャパン2019大阪・関西は24、25日が業界関係者が対象、26、27日が一般日として「私の旅は、次のステージへ。」をテーマに開いた。
24、25日は「持続可能な発展のために、今こそ観光の役割を果たす!」をテーマに、フォーラム・セミナーを開催。24日はハイアットリージェンシー大阪で開会式に続き、建築家の安藤忠雄さんによる基調講演、TEJ観光大臣会合(いずれも2面)を、25日はインテックス大阪でデジタルマーケティング、海外旅行、エンターテインメントの各シンポジウムが催され、連日ほぼ満席だった。
開会式で、日観振の山西健一郎会長は「初開催の大阪・関西はG20開催など日本で最も勢いある都市のひとつ。世界経済のけん引役として期待されている」と紹介。今大会について「ツーリズムの力と責任をいかに発揮するか。すべてのプログラムを通して世界、日本に提案し、よりよい未来を築きたい。地域にツーリズムの役割の大きさをあらためて示し、次回20年の沖縄開催につなげたい」と開会を宣言した。
観光庁の田端浩長官もあいさつし「世界との相互交流を深め、日本を真に開かれた国にしたい。関西にはゲートウェイとして国内外の観光客が集うことを期待している」と話した。
ウェルカムスピーチに立った国連世界観光機関(UNWTO)のズラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は「日本には、我々が来年推進を予定しているルーラルツーリズム(都市・農村交流)やエコツーリズムの参考にしたいと期待している。日本と密に関係し学びを深め、世界的な観光を発展させていきたいと考えている」とした。
(トラベルニュースat 19年11月10日号)
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