4千万人達成へ黄信号 19年訪日客は過去最高の3188万2千人(3) 238人に1人が訪日旅行
中国は146人、香港は3人に1人の割合
2019年の日本人海外旅行者数が2008万人だったことがわかった。総務省が発表した今年1月20日現在の日本の人口1億2602万人で換算すると、ざっと6人に1人の割合で海外に出かけたことになる。この数字をどう見るか。訪日外国人旅行者数と比較してみた。
19年全体では3188万人が訪日した。国連の世界人口白書によると19年の世界人口は77億1500万人で、日本の人口を除くと75億8898万人。全世界から238人に1人の割合で日本に来たことになる。
もっとも訪日客数が多かった中国は959万人で、中国の総人口14億人に占める割合では、146人に1人が訪日したことになる。JNTOによると中国の出国者数は香港も含めて18年が1億4305万人。出国者数に占める訪日客を18年の数値でみると、その比率は17 人に1人の割合に増える。
仮に、中国人が日本人と同レベルの6人に1人の割合で海外に行くようになると、出国者数は2億3333万人になる。18年と同数値に換算すると訪日中国人旅行者は1372万人に達する。
19年激減した韓国。18年はほぼ7人に1人の割合だったが、19年は9人に1人。
台湾は18年の推計人口が2359万人。489万人が訪日しているので5人に1人、正確には4・8人に1人になる。リピーターを無視すればかなりの台湾人が日本に来ている。
香港はもっとすごい。人口737万人(17年推計値)に対して19年は229万人が訪日。3人に1人に近い人が日本へ旅行に来ている換算だ。
経済成長が著しい東南アジアはどうか。ベトナムは9620万人の人口で訪日者数は49万5千人。まだ194人に1人の割合に過ぎないが、その伸びしろは非常に大きいと言える。
いずれも推計値をベースにした机上の計算によるものです。
(トラベルニュースat 20年1月25日号)
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