熊本へ10万人送客 国内観光活性化フォーラムinくまもと開催(1) 復興支援へ需要創出
全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長)は2月12日、熊本市の熊本城ホールで第15回「国内観光活性化フォーラムinくまもと」を開き、全国のANTA会員ら約1200人が参加した。熊本地震から4年を迎え、フォーラム開催を機に熊本の魅力を全国に発信し、熊本観光の活性化を図ることなどが目的。同フォーラムが熊本県で開かれるのは2007年年以来2回目で、今回は4−12月の期間に全国ANTA会員が熊本県へ10万人を送客するキャンペーンの実施を決めた。
全国旅行業協会主催 二階会長も奮起呼びかけ
会場の熊本城ホールは昨年12月にグランドオープンしたばかり。熊本地震からの復興をアピールするメッセージ性のある会場にANTA会員が集まった。オープニングは、熊本県出身の和楽器兄弟ユニット「絆−KIZUNA」の演奏。ANTA熊本県支部長で地元実行委員会の松嶋洋委員長が開会宣言でスタートした。
開会のあいさつで二階会長は「熊本観光をけん引してきた熊本城や阿蘇地域が熊本地震で被災し、地域経済や観光地、公共施設が甚大な被害を受けた。国と地元自治体の協力のもと、現在も熊本城や阿蘇への道路、橋、鉄道などの交通インフラの復旧工事が県内各地で着実に進められ、1日でも早い復興が実現されることを心からご期待申しあげたい」と話した。
また「観光立県を目指し魅力ある観光資源を生かし着地型、滞在型観光の推進に取り組んでいる熊本県にとって、第15回目のフォーラムを開くことは非常に意義深い。観光が明るくなれば世の中は必ず明るくなる。今回のフォーラムを通して全国5600社の会員が一体となって、これまで培ってきた長年の経験と英知を結集して力を発揮したい」と強調した。
観光庁の田端浩長官は「昨年の訪日外国人旅行者数は過去最高の3118万人で、消費額は4兆8113億円となり、今後、インバウンドの効果が全国津々浦々に行き届かせる努力がますます重要になってくる。今年は政府目標である訪日外国人旅行者数4千万人、消費額8兆円達成に向けた総仕上げの1年になる」と述べ、外国人旅行者が日本各地へ足を運ぶよう協力を呼びかけた。
(トラベルニュースat 20年2月25日号)
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