多様な政策を提案 全旅連青年部、星次期部長が所信表明(1) 「Keep trying」掲げる
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(全旅連青年部、鈴木治彦部長=岡山県奥津温泉・名湯鍵湯奥津荘)は9月16日、大分県別府市の別府国際コンベンションセンター「ビーコンプラザ」で臨時総会を開き、第25代となる次期部長に星永重副部長(福島県会津湯野上温泉・花鳥華やか風月の宿藤龍館)を選任した。星次期青年部長は、所信表明で「Keep trying」を掲げ、政策提言などに力を入れることを表明した。任期は2021−22年度の1期2年。
「青年部らしくポジティブに」
星次期青年部長は、第19代井上善博青年部長(2009―10年)の時から6期連続で出向。今期は政策担当副部長として鈴木青年部長を支えてきた。
所信表明で掲げた「Keep trying」については、基幹産業として日本経済をけん引する政策提言、自立した組織体制の強化、流通販路における多様性の拡充とマッチングの提案、雇用維持をはじめとする宿泊4団体・他業種との連携強化、IT戦略時代に適した広報情報活動―の5つの活動方針を打ち出した。
なかでも今期、政策担当副部長を経験したことから「国や地方行政とのやりとりの中で必要とされる明確な数値データなどの提出作業で、宿泊団体最大の加盟施設数である全旅連の1万5千軒という数字の重要性を実感しました。政策活動は青年部にとって、名実ともに日本の基幹産業になっていくための非常に重要なファクターであり、青年部らしくポジティブで多様な政策提案を展開していきたい」と強調した。
鈴木部長は「2年前、部長に就任した際、これからラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックが待っており、心躍る2年間になるものと楽しみにしていました。ところがコロナ禍で何もできなくなりましたが、それでもこの2年間で多くのことを学ばせていただいた。特にそのなかで強く思ったことは、非常時こそ業界が一致団結して前に進まなければならないということです。こういった大変な時に次期部長として星副部長に手を挙げていただいたことに敬意を表したい。新たな青年部の形を次期部長を支えながらみんなでつくっていきたい」と訴えた。

“非常時”での就任表明を称え、
手を握る鈴木部長(左)と星次期青年部長
(トラベルニュースat 20年9月25日号)
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