団体バス旅行の復活 全旅協大阪府旅行業協会、体験ツアーで感染対策を学ぶ(1) 「安心安全」へ意見交換
一般社団法人全旅協大阪府旅行業協会(吉村実会長)は10月1日、コロナ禍で落ち込む観光バスでの団体旅行に必要な安全対策を学ぶ「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン体験バスツアー」を実施した。バスの感染対策を体感したほか、観光地や旅館の対応も体験。関係者によるパネルディスカッションも実施し、ウイズコロナ期における安全安心なバス旅行について意見を交わした。
まだまだ動きは鈍いが・・・ 安全の周知が大前提
体験バスツアーには協会会員や受入施設ら60人が参加。阪急バス、商都交通、近鉄バスのバス3台に20人ずつ分かれて乗り込み、滋賀県大津市へ向かった。
車内では、バスの消毒や換気などを説明する映像を車内で学んだ。大津市では、明智光秀ゆかりの西教寺に立ち寄り、琵琶湖グランドホテル京近江では感染防止策などを体験し「密」にならない席で昼食を味わった。
同ホテルではこの後、「Withコロナにおける安心安全なバス旅行とは」をテーマにパネルディスカッションを開催。吉村会長▽びわ湖大津観光協会局長の宮本説三さん▽おごと温泉観光協会副会長の池見喜博さん(暖灯館きくのや)▽全国旅行業協会副会長の永野末光さん▽国土交通省近畿運輸局観光部計画調整官の村上進一郎さん▽大阪バス協会専務理事の阪部光雄さん▽オーサカ・ゼンリョ協力会会長の金子博美さん(琵琶湖グランドホテル京近江)をパネリストに、安全対策を施した上でのバスツアーに関して意見を交わした。
阪部さんは「遠足や修学旅行で一部観光バスは動き出したものの、一般のバスツアー利用はまだまだ。当協会やバス会社独自で作成したチラシやホームページでバス旅行が安全であることを訴えているが、なかなか消費者に伝わらない」。
村上さんは「Go Toトラベルキャンペーンで旅行者は増えてきたが個人客中心。バス旅行にまで至っていない。バス旅行が安全であることをさらに訴えてほしい。そこで我々行政もお手伝いしたい」。
(トラベルニュースat 20年10月10日号)
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