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コロナ一色も…全集中で倍返しだ 紙面から選ぶ2020年観光番付(4) 業態改革余儀なく

あらためて問われた「天災との対峙」 団体復活CPも

 コロナに目を奪われるが、7月に九州を襲った豪雨も記憶にとどめたい。熊本県の人吉温泉や大分県の天ケ瀬温泉は甚大な被害を受けた。取材で馴染みのある宿だけに衝撃だった。

 豪雨や地震は毎年のように続いている。そんな中、全旅協のいわゆるキャンセル保険は画期的。送客側も、受け入れ側も相互扶助の精神で天災を乗り切るきっかけになればいいと思う。

 本紙紙面では業界団体のトップの方に相次いで登場いただいた。コロナ禍の現状と対応方、観光業界の仲間にメッセージをもらえた。

 話が逸れるが、ウェブ版では「花火」の記事のアクセス数がすごかった。各地で花火大会が中止になる中、医療関係者や市民へのエールを目的に小規模ながら各地が打ち上げられた。日本人の花火好きを再確認することになった。

 前頭4枚目に「総裁選応援弁士」とあるが、これはなに?

 自民党の総裁選挙で、菅さんの決起集会で全旅連青年部の鈴木治彦部長が応援演説したこと。観光業界からは初めてのことで、これは今年の番付にあえて残しておくべきだと思った。

 コロナ禍の中でもUSJがスーパーマリオのアトラクションを発表したり、パソナが淡路島にゴジラの施設を開設した。逆境の中でもチャンスと見て投資し、実際、淡路島へは多くの人が詰めかけた。

 本紙では、トラベルニュース友の会という一般の方を対象にした組織を立ち上げた。和歌山県などと協働しGo Toわかやま12湯を大阪・中之島の市立中央公会堂で開催した。感染予防対策を徹底していたが、200人以上が集まり盛況だった。協同組合和歌山県旅行業協会とともに日帰りバスツアーも行うことができ、こんな都市と地方の交流を深める機会はこれからも続けていきたいよね。

 もともとは、中央公会堂で本紙の創刊50周年シンポジウムを予定していた。でも、この状況下では延期せざるを得ないと苦肉の策だったけれども、福となったイベントだった。

 で、来年に改めて創刊50周年記念行事を開催します。半世紀に渡って本紙を支え、お世話になった観光業界はじめ関係の皆様に、笑顔と元気を贈ることができれば。4月15日に大阪市内で開催いたします。よろしくお願いします。

 宣伝みたいな終わり方だけど2021年の本欄はいい話題で埋めたいよね。Go Toトラベルも延長されるようで、ワクチンや治療法が確立されて観光や旅行が当たり前の日常に戻ればいい。そうなれば、延長キャンペーンは今まさに苦境の「Go To団体旅行」としてマスクなしで多くの人が交流する場を創出できればと思う。

(トラベルニュースat 20年12月10日号)

(前の記事)コロナ一色も…全集中で倍返しだ 紙面から選ぶ2020年観光番付(3) ニューノーマル下の新形態

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