訪日旅行復活を見据えて JNTOインバウンドフォーラム(2) 人気ナンバー1の行き先/台湾
日本への“感謝ブーム” 高まる日本人気
台湾では家庭の貯蓄額が増えていて、再開後の旅行資金は十分貯まっている。
ワクチン接種を2回終えた人は人口の4%と低く、一時は接種目的の米国本土、グアムへの海外旅行に渡航する人も見られたが、グアムで感染が拡大したことなどでブームは終了した。
6月以降、日本から340万回分のワクチンが寄付され、日本への感謝のブームが沸き起こっている。SNSでは「往来再開したら日本で爆買いしよう」といった書き込みが見られた。
調査では、ワクチン接種後の海外旅行再開は40%が22年の冬休み、20%が22年の夏休みと回答している。このうち40%が日本に行きたいと答えている。今年の年末年始の旅行先検索でも、台湾国内の旅行先を抑えて日本が1位に挙げられた。
コロナ後の訪日旅行は、四季折々の美しさや自然、そのときにその場でしかできない体験、密を感じさせないアウトドアやSDGsを意識した旅行がトレンドになりそう。
安全のために旅費が高くなることについての承認度は高い。コロナ前は団体旅行離れが顕著だったが、団体旅行の方が感染防止などで安全が保障されているという考えも広がっている。宿泊先については、緊急時の病院の受け入れ態勢などを重視する声もある。
(トラベルニュースat 21年9月25日号)
(前の記事)訪日旅行復活を見据えて JNTOインバウンドフォーラム(1) 情報提供の重要性増す/香港
- 万博へ着々 パビリオン内覧始まる(24/11/15)
- 地産地消へ本気な目標 滋賀県旅館組合が“KPI”(2) 県挙げての食のもてなし実現(24/10/25)
- 地産地消へ本気な目標 滋賀県旅館組合が“KPI”(1) 2030年までに県内産50%へ生産者と大交流会(24/10/25)
- 新たな旅の価値発信 ツーリズムEXPOジャパン2024開催(2) サステナブルな観光で世界の基幹産業に(24/10/11)
- 新たな旅の価値発信 ツーリズムEXPOジャパン2024開催(1) 目標超える18万3千人が来場(24/10/11)
- 塚島部長が続投 全旅連青年部初の2期目(2) 宿泊観光産業の推進図る(24/09/26)
- 塚島部長が続投 全旅連青年部初の2期目(1) 臨時総会で再選(24/09/26)