ウイズコロナ本格化 「ワクチン・検査」実証ツアー開始
ウイズコロナの本格的な旅行再開に向けた動きが顕在化してきた。ワクチンパスポートの導入が検討され、ワクチン・検査パッケージの実証も始まる。先日、第100代内閣総理大臣に就任した岸田文雄首相はGo To2・0へのバージョンアップを公言、ワクチン接種の条件付きで割引率を高めることなどが検討されている。すでに旅行会社のツアー、旅館ホテルの宿泊プランでもワクチン接種を済ませた人向けの限定商品なども出てきた。
旅行再開へ観光庁が技術実証
観光庁は、旅行会社のツアーや宿泊施設を対象にした「ワクチン・検査パッケージ」の技術実証を行う。10月5日には実証対象となる旅行会社11社38件のツアーを選定。今後、10−11月催行のツアーを通して検証を進めていく。
今回の取り組みはワクチン・検査パッケージの実務的な運用や効果を確認するため必要な技術実証を行うもの。観光分野では感染防止対策を継続した上で、ワクチン接種歴の確認や事前検査のオペレーションなどを検証。事業者や旅行者にアンケートも行い、実証を進める。
選定されたツアーは東京近郊や名古屋、福岡出発で目的地は主に地方。旅行会社11社は、ANA Ⅹ▽エイチ・アイ・エス▽クラブツーリズム▽JTBメディアリテーリング▽ジャルパック▽T−LIFEホールディングス▽東武トップツアーズ▽日本旅行▽阪急交通社▽読売旅行▽ワールド航空サービス。
観光社会学が専門の立命館大学の遠藤英樹教授は「ツーリズムモビリティー(観光移動)によって形成される現代社会においては、ウイズコロナ観光の確立は必須です」と指摘し、ワクチンパスポートの導入もやむを得ないとする。
(トラベルニュースat 21年10月10日号)
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