観光活性化へ地域連携をカタチに 「わかやま12湯サミット」初開催(1) 旅行業、宿、行政が協働
和歌山県の温泉の魅力、素晴らしさをアピールする「第1回わかやま12湯サミットin龍神温泉」が10月14日、田辺市・龍神温泉の季楽里龍神で開かれた。サミットの主催は、協同組合和歌山県旅行業協会と和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合が連携して発足させた「わかやま12湯推進協議会」(青木査稚子会長=協同組合和歌山県旅行業協会理事長)。旅行業、宿泊業のタッグに行政も後押しして、ウィズコロナ期の和歌山の旅として「温泉」を前面に打ち出した。
旅館女将ら中心に 女性目線でアピール
主催したわかやま12湯推進協議会は、旅行業協会のわかやま12湯実行委員会と旅館組合のWOK委員会で構成。旅館ホテルの女将ら女性を中心に運営している。
この日も、協議会の女性メンバーは着物を着て参加。龍神村民謡教室「深瀬流会」会主の深瀬龍好さんが三味線を奏でて歌う龍神小唄が会場に流れる中、艶やかなオープニングとなった。同じく着物で参加した県議会の森礼子議長をはじめ鈴木太雄副議長、県参与の中島寛和観光局局長、田辺市の真砂充敏市長らも列席し、県を挙げて和歌山の温泉をPRする意欲が会場にあふれた。
青木会長は冒頭のあいさつで「協議会立ち上げ当初は男性主体でしたが理屈が先行し前に進まないので、今日集まっている女性メンバーの力を結集しました」と、初のサミット開催に至った経緯を報告。引き続き女性目線で和歌山の温泉をアピールし、株式会社全旅の協力を得て温泉がテーマの着地型旅行商品を「地旅」として発信、販売していく意向を示した。
森議長は「温泉という言葉を見聞きするだけで癒されます。これまで培ってこられた一級のおもてなしを発揮し、和歌山観光のイメージが温泉となるよう努めてほしい。それが12湯の繁栄につながると思います」とエールを送った。
また、中島参与は「サミットの開催は和歌山の温泉の魅力を発信することにつながり感謝しています。10月21日から県民の県内旅行を補助するわかやまリフレッシュプランセカンドの利用が始まります。このプランを利用して12の温泉地が盛り上がることを期待しています」と話した。
(トラベルニュースat 21年10月25日号)
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