「近畿は一つ」再確認 11年ぶりにANTA支部長連絡会(1) 小規模旅行社の生き残り策共有
一般社団法人全国旅行業協会の近畿地方支部長連絡会(吉村実議長=大阪府・歓喜旅行サービス)が8月2日、大阪市都島区のザ・ガーデンオリエンタル・大阪で近畿各府県支部合同役員会を開いた。小規模旅行会社がこれから生き残っていく方策を学んだほか、各府県支部ならびに旅行業協会の活動状況を報告。近畿の支部長や役員が一堂に会するのは11年ぶりで、50人が出席した。
次世代に旅行業が対応するために
連絡会ではまず、第一部として百戦錬磨社長の上山康博さんが「小規模旅行会社の生き残り戦略」と題し講演した。
上山さんは「宿泊の販売チャネルはインターネットが主流であることが世の中の仕組みになっています。好き嫌いの問題ではありません。数百億円を投資しているインターネットの世界で戦っても勝てません。道具として使う方が効率がいい。SNSを使って民泊や農泊、寺、文化財を活用した現地体験を支援する新しいビジネスモデルをつくるべき」と提起した。
次世代に旅行業が対応するためには「地域性を生かす」「団体ノウハウの展開」「ウェブ販売」「異業種との連携」「インバウンドへの取り組み」「公的予算の活用」「民泊・農泊の運営代行管理」「SNSの利用促進」―をキーワードに事業領域の拡大へ取り組むよう促した。上山さんは「これらの中から地域に根差した小規模旅行者が生き残るモデルがある」とエールを送った。
(トラベルニュースat 2022年9月10日号)
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