新しい時代への挑戦 2年ぶりにツーリズムEXPO(2) 水際対策緩和発表に期待の声
賑わうブース、示した「新しい旅のカタチ」
TEJの開会には間に合わなかったものの、22日夜には国連総会に出席していた岸田文雄首相がニューヨークで、10月11日から入国者数の上限撤廃、個人旅行の解禁、短期滞在査証(ビザ)の取得免除の3つの水際緩和策と全国旅行支援の実施を表明。
表明を受けJATAの髙橋広行会長は「国内、海外、訪日旅行がかつての活況を早期に取り戻し、日本経済および地域経済の活性化に繋がることを期待いたします。これらの発表がツーリズムEXPO2022の開催期間中にされましたことに感謝申しあげます。観光業界一丸となって新たな時代の旅の創造に取り組んでまいります」とコメントを発表した。
水際対策の緩和には海外の出展ブースからも歓迎の声が多数きかれた。タイの出展ブースで取材に応じたタイ国政府観光庁のタネース・ペッスワン副総裁は「いいタイミングでいいニュースを聞くことができました。日タイ双方向の交流回復の流れを活性化し、2023年には大きな回復見せたい」と期待を示した。
展示会には国内から47都道府県や旅行会社、海外から78カ国・地域が出展した。新しい旅のカタチとして期待されるアドベンチャーツーリズムやクルーズ、観光SDGsなど特別コーナーなどが設けられた。
サステナブルツーリズムや注目のメタバース関連の出展も目立った。国内の旅行会社では東武トップツアーズが、企業の会計情報から簡単にCO2排出量を算定し可視化するソフトウェアを紹介、日本旅行はメタバースの体験コーナーを設けた。
海外からは19年にビザを解禁したサウジアラビアが初出展。11―12月にワールドカップサッカーを開催するカタールのブースでは、映像で登場する世界的なサッカー選手ネイマールとリフティング対決ができる特設ブースが人気を集めた。
(トラベルニュースat 2022年10月10日号)
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