パンデミック前の水準へ 23年旅行市場をUNWTO、JTBが予測(2) 国際観光は中国の動向がカギ
自国に近い場所を旅行する傾向
UNWTOによると22年の国際観光客到着数は9億人を超えたという。21年の2倍だが、パンデミック前の水準では63%にとどまる。中東や欧州が8割前後回復したものの、アジア・太平洋は23%にとどまった。
23年は景気減速の程度、アジア・太平洋地域での旅行の回復の持続、ウクライナへのロシアの攻撃の展開などに依拠するが、自国に近い場所を旅行するようになると予想。世界最大のアウトバウンド市場である中国の動向がカギとみる。
UNWTOズラブ・ポロリカシュヴィリ事務局長は「新年を迎え、世界の観光はより明るい兆しを見せています。経済状況や引き続く地政学的な不確実性を含む様々な課題に直面しているもののUNWTOは今年、観光セクターにとって好調な一年となることを予測しています」としている。
(トラベルニュースat 2023年2月10日号)
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