全国大会は来秋に宮崎県 全旅連青年部、臨時総会で開催地決定
全旅連青年部(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部、塚島英太部長)は9月21日、東京・平河町の都道府県会館で臨時総会を開き、次回、第27回全国大会開催地を宮崎県に決定した。開催地に立候補していた宮崎県と大阪府の両青年部が、それぞれ約15分のプレゼンテーションを行った後、都道府県部長ら44人の投票により選ばれた。得票数は29対15だった。
山積する課題解決へ全力
プレゼンテーションを行った宮崎県青年部の細元啓一郎部長は「宮崎の青年部員にいい報告ができます。開催まであと1年、オール宮崎で頑張りたい」と喜んだ。全旅連青年部全国大会in宮崎は2024年12月9―11日ごろに、宮崎市のフェニックス・シーガイア・リゾートをメーン会場に開催する。
臨時総会冒頭は塚島青年部長が4月の総会以降の取り組みを振り返ったほか、来賓が祝辞を述べた。
この中で塚島青年部長は「今期はアフターコロナ・観光再始動を掲げ活動しています。7月以降は国内外からの観光客でコロナ禍とは違う好調な夏を過ごした地域が多かったのではないでしょうか。ただ、人手不足や燃料・原材料費の高騰、コロナ禍で積み重なった借入金の返済など喫緊な課題が山積しています。インポッシブル・イズ・ナッシングの強い気持ちで諸課題の解決に全力で取り組みます」と話した。

宿泊業界を取り巻く諸課題の解決に
取り組むと話した塚島青年部長
来賓として出席した観光庁の庄司郁・観光産業課長は「コロナ禍を経て旅行に対する考えが変化しています。関心が高まっているサステナブル・ツーリズムの本質は、訪れた土地の歴史、文化、伝統を体験・理解し、体験し将来に受け継ぐという考え方です。旅館ホテルはサステナビリティツーリズムの縮図だと思います。旅の本質に触れたい旅行者の思いに、みなさんの施設は応えられると信じています。観光庁としても、しっかりと前に進めたい」と支援を約束した。
また、全旅連の親会からは井上善博会長が6月の全旅連総会で会長に選出されたことを報告した上で、「今期、全旅連は観光立国推進、情報・新価値創造、金融対策・経営改善、次世代人材育成、厚生・バリアフリー化促進の5つの委員会で活動しています。各委員会には塚島青年部長を始めとする青年部員にも参加していただいています。委員会メンバーは40―60代で、青年部OBが多数です」などと話し、宿泊産業活性化のけん引役としての青年部活動の拡充に期待を示した。
このほか来賓からは青年部で全国部長、副部長を務めた小原健史・元全旅連会長と北原茂樹・元全旅連会長(現・宿泊技能試験センター理事長)の2人が祝辞を述べた。
(トラベルニュースat 2023年9月25日号)
- 和倉温泉の復興プラン 推進協が創造的まちづくり(2) 復興ガイドツアーを実施(25/03/26)
- 和倉温泉の復興プラン 推進協が創造的まちづくり(1) 里山里海“めぐるちから”―持続的な都市デザイン構想(25/03/26)
- 万博カウントダウン(3) 大屋根リングが完成(25/03/11)
- 万博カウントダウン(2) 大阪観光局・溝畑宏理事長が語る「2025」(25/03/11)
- 万博カウントダウン(1) ANTA近畿各支部、近畿運輸局と意見交換(25/03/11)
- 宿泊産業の「サスティナビリティ」 全旅連青年部第3回宿フェス(2) 第7回旅館甲子園、グランプリは熱海の秀花園(25/02/26)
- 宿泊産業の「サスティナビリティ」 全旅連青年部第3回宿フェス(1) 2日間で3万1千人来場(25/02/26)