“御湯印”を集めよう―わかやま12湯推進協議会、「巡湯帳」と作成 4月から販売開始
わかやま12湯推進協議会(青木査稚子会長=和歌山県旅行業協会理事長)が4月1日から「わかやま12湯巡湯帳」と「御湯印」の販売を和歌山県内の温泉旅館で始める。温泉を有する県内各市町村や、温泉振興に取り組む施設と連携し、わかやま12湯の周遊を促すことが目的。和歌山観光の楽しみ方として湯めぐりを個人旅行客にアピールするほか、旅行会社のツアーに12湯めぐりの利用も呼びかけていく考えだ。
「わかやま12湯めぐって」
わかやま12湯推進協議は、和歌山県の温泉を全国にアピールしようと2020年に発足。和歌山県旅行業協会、和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合、和歌山県バス協会が中心となって、これまで大阪や和歌山の旅行業協会と協力して温泉を巡るモニターツアー、県内温泉地で毎年秋に「わかやま12湯サミット」、プロモーション活動などを実施してきた。
新たに制作した「巡湯帳」と「御湯印」は、寺社の御朱印と同様に12の温泉地を周遊し御湯印を集め、巡湯帳に貼ってもらうというもの。白浜温泉や南紀勝浦温泉など同推進協議会に参加する23施設と温泉地7カ所の計30種類の御湯印を用意した。御湯印は1枚300円で、巡湯帳は1冊2200円。巡湯帳は温泉旅館で購入できる。
販売開始を前に3月21日、協議会加盟の旅館や取り組みに賛同する女性たち「和歌女将」12人が和歌山県庁で記者会見を行った。青木会長は「和歌山県全域の温泉地への誘客、周遊促進で県内観光の活性化につながればと思っています」「各温泉地が個別でPRするのではなく、温泉地や各施設の横のつながりを強めることで和歌山県全体の観光を盛り上げたい」と話し、巡湯帳と御湯印に賛同する参画旅館を増やしていく考えを示した。
和歌女将を代表して白浜温泉・むさしの女将、沼田弘美さんが「巡湯帳の作成をきっかけに、関西屈指の501の源泉を持つ『温泉県・和歌山』をこれまで以上に私たち和歌女将が率先し温泉の魅力を広め伝えます」と巻き手紙にしたためられた宣言文を読み上げ、決意を新たにした。
10月2日には熊野本宮大社と川湯温泉で第4回わかやま12湯サミットを開く予定。青木会長は「私たちの活動が進められている温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録への一助になればと思っています」と話していた。
(トラベルニュースat 2024年3月25日号)
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