AIで旅をデザイン 令和トラベル・森川AI推進リーダーに聞く
国内外のツアーやホテルの宿泊予約ができる旅行アプリ「NEWT」を運営し、AI技術を積極的に取り入れて事業を推進している令和トラベル。この4月30日に日本語対応を始めたばかりのGoogle NotebookLM(NLM)「音声概要」を活用した対話型Podcast(ポッドキャスト)旅番組「NEWT Travel Cast~旅する思考~」の配信も始めた。番組の狙いやAI活用における今後の展望をコンテンツグループの森川晏里AI推進リーダーに聞いた。
音声利用で新顧客獲得 ポッドキャストで新・旅番組を配信
―御社の取り組みを教えてほしい。
最近は若者を中心に、実際に海外旅行へ行かずに、写真や情報を見るだけで満足する人が増えている。令和トラベルは「あたらしい旅行を、デザインする。」をミッションに掲げ、NEWTの運営など、旅行関連事業を展開している。今後はAIの活用を通じて、想像力を刺激するような新しい旅のスタイルや、世界との関わり方を提案していきたい。
令和トラベルは、単に旅行会社ではなく、トラベルテックとしてテクノロジーを活用することもミッションとして掲げている。設立当初からAIだけでなく、DXを含めたすべてにテクノロジーを挟んでいる。私たちの業務フローのほか、カスタマーに向けても工数を削減してより楽しく海外旅行にいけるようにフローを整えている。昨年からは、AI企業との資本業務提携を行うほか、社内でAI推進を担うチームを立ち上げるなど、毎日新しい情報をキャッチアップしている。

若い世代に響くようなテーマを用意したい、
と話す森川さん
―AIの活用状況については。
NEWTのサービスの中にネームチェッカーがある。予約時の名前入力で以前はタイピングミスが何度か報告されていた。これを解決しようとAIの力を借りネームチェッカーを導入した。例えばパスポートを撮り、情報を読み込む。パスポートの情報と登録した名前に相違があればアラートで知らせてくれ、導入後はかなり改善された。
公式YouTubeチャンネルにもAIの活用を始めた。AIトラベルリポーターとして「Emma(エマ)」をデビューさせた。エマは実際に地域の魅力などを話してくれるのだが、アバターをゼロから作り上げた。我々が理想とするリポーターで、チームでゼロからビジュアルや声を作り上げた。反響も大きい。
―AIチームの運営規模は…
(トラベルニュースat 2025年5月25日号)
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