四国遍路を世界遺産に ウォークイベントに1万人参加―関西の旅行社有志も協働
世界遺産登録を目指す「四国八十八箇所霊場と遍路道」で2月23日、1万人を超す参加者を集めて「一日一斉おもてなし遍路ウォーク」が四国4県で一斉に開催された。NPO法人遍路とおもてなしネットワークが主催したもので、四国遍路への関心の高まりや世界遺産登録への機運醸成が狙い。高知県で開催されたウォークには関西の旅行会社の有志も参加、持続可能な遍路文化の実現と世界遺産登録に向けて地元とともに協働していくことを誓った。
「一日一斉おもてなし遍路ウォーク」
「一日一斉おもてなし遍路ウォーク」は2016年から始まり、11回目となる今年は4県で1万602人が参加した。
ウォークは、全長で1200キロを超える遍路道を10キロ程度の区間ごとに手分けして整備状況の点検やゴミ拾いを行うというもの。毎年2月23日に開催することが決まっており、昨年25年の第10回目には初めて1万人を超え、4県の知事も全員参加した。今年も知事は全員参加し、遍路道点検担当が1443チーム・9802人、お接待担当が88チーム・800人を数えた。
高知県では点検担当に212チーム、1505人が参加。このうち関西の旅行会社の有志10人が加わった。高知市五台山の第31番札所・竹林寺から第30番札所・善楽寺まで約10キロを歩き、路上のゴミを拾うなどルートの点検をした。
10人が参加したきっかけは、高知県観光コンベンション協会が10年以上継続して関西の旅行会社を対象にファムツアーを続けてきたことから。その“恩”に報いようと同協会の職員をはじめ、高知県旅行業協会の事務局職員と一緒に参加。参加者の1人は「四国でこうした取り組みをしているのは知らなかった。素晴らしい試みだと思います。今回の参加者と一緒に来年以降4県を制覇し、お客さんを連れて来れるようにしたい」と話していた。また同協会によると、旅行会社がツアー仕立てで参加するのは初めてで、この縁をさらに広げ中小旅行会社による送客を要望していた。

遍路道を歩く関西から参加した旅行会社のメンバー
「四国八十八箇所霊場と遍路道」については、四国4県や関係市町村をはじめ四国八十八ヶ所霊場会や四国経済連合会などが連携し、世界遺産登録を目指し活動している。四国に根付くお遍路を文化遺産として持続継承していこうと取り組んでいるが、国内巡礼者の減少や遍路道の維持・管理の担い手不足、遍路宿の減少といった問題を抱えており、将来的な四国遍路文化の維持が危惧されている。
遍路ウォークは、そういった危機感から生まれた。持続可能な遍路文化の継承と実現には地域コミュニティが不可欠として、地域住民を中心参加を呼びかけ遍路道の整備状況の点検や清掃活動を依頼するとともに、四国遍路への関心や世界遺産登録への機運醸成も目指し始まった。
2月23日の遍路ウォーク開始前にあいさつした高知県の濱田省司知事は…

高知県の濱田知事(前列左から3人目)も加わり
竹林寺で記念撮影する参加者
(トラベルニュースat 2026年3月10日号)
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