人の改革-組織全体見直し若手を育てる
味覚・食欲・行楽の秋。暑い夏が過ぎ、出歩く機会も多くなる時だと思いますが、旅館ホテル業にとっては集客の難しい秋となりそうです。春から今にかけて、お盆はともかく、どこも利益の少ない苦しい時を過ごしているのではないでしょうか。
この閑散期を利用してリニューアルをしているところも多いようですが、少し玄関を変える、少しお食事処を改装するくらいの中途半端なやり方では難しいように思います。かと言って、大々的なリニューアルをするには、莫大なお金と時間が必要でしょう。思うように動けないことは経営者としては辛いところだと思います。
ただ、日々業務を動かしながらでも改革していくことができる部分はたくさんあります。「後継者を育てる」「人手不足の解消」「従業員の教育」です。
学生が卒業し、希望いっぱいのなか社会人の一歩を踏み出しますが、慣れない環境で戸惑いも多く、できないことや不満が増え、最近ではそれに我慢できずにすぐ辞めてしまう人がとても多いように思います。結果、人手不足、中堅どころの不足につながっているわけです。
フロントの人間にも礼儀や一般常識がなく、いくらこの前まで学生だったとはいえ、そんなことも知らないのかと驚くこともよくあります。料理人は特に複数のことを同時に教えていきますが、器用に覚えていくことのできない者がとても多いと感じます…
(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)
(トラベルニュースat 2018年10月10日号)
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