旅館の売り-美味しい料理ではなく…
あわただしい紅葉の季節を過ごし、日本全国年の瀬に向けて、一気に走り出しています。最近ではうれしいニュースも飛び込んできました。2025年大阪万博開催決定です。20年オリンピック、そして万博と、日本を広く世界に知っていただける大きなチャンスがまた広がったことは喜ばしいことです。誘致の段階から様々な企業が動き出していますが、全企業が協力し、より高めあい、開催を迎えることができればと思います。
旅館ホテルを運営するなか、経営者や従業員がその旅館を良くしていこうと考え動くのは当然のことですが、その手助けをするべく様々な企業や業者、コンサルタントの先生など、本当に多くの人が関わります。ただ、これも難しいところで、現場を知らず従業員の話を聞こうともしないコンサルタントが考え出した改装工事の結果、数千万円もの資産を使ったにもかかわらず、動線の悪いお食事処に悪戦苦闘している旅館がありました。
少しでも良くしていこうと様々な人の力を借りたい気持ちはどこも一緒ですが、資産や人を大きく動かすときには、経営者も勉強していかなくてはいけません。人のふり見て…ではないですが、私も我が身に置き換えて物事を考えるよう気をつけています…
(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)
(トラベルニュースat 2018年12月10日号)
- 客前料理 ソムリエのように接客する(24/03/15)
- 8時間労働 料理人の就業環境とは(24/02/14)
- 和食を考える 「おせち」は究極の健康食(23/12/12)
- 人員確保と就業時間 指導だけでは育たない従業員(23/11/14)
- 料理の捉え方 一つひとつに言葉と物語(23/10/16)
- 従業員 人を大切にする下田の宿(23/09/13)
- 学ぶ姿勢 実際に自分の足で動こう(23/07/13)