新型ウイルス 本業を見据えた工夫を
気候もよく行楽を楽しむ季節になってまいりましたが、今春は皆様テレビにくぎ付けでなかなか外に出ようという気になっていないのではないでしょうか。新型ウイルスの影響は全国の観光地にも大打撃を与えていると聞きます。海外では渡航自体が不可能になっているところもありますし、日本でも毎日感染情報が流れています。
このような状態では黙っていてもお客様は来てくれません。お客様に来ていただくために、策をとっていかねばならないと思います。考えていけることは、たくさんあると思います。
まずはでき得る限りの予防です。マスク・消毒液の設置、各所にすぐご利用いただけるようおしぼりなども置くとよいでしょう。従業員も気をつけていかなければいけません。外を出歩くような企画は難しくても、旅館内で楽しめる催し・温泉やお料理にゆっくり時間をとっていただけるような企画が良いのではないでしょうか。大型イベントは中止を強いられているところもありますが、旅館ホテルは工夫さえすれば安心してお泊まりいただける空間をつくることができるはずです。
たいへんな状況ではありますが、この場を盛り上げていくのはやはり観光業界だと思いますから企画を打ち立てていきましょう。
少し業務が落ち着いているのであれば、人手不足で普段休みづらい従業員はこのような時期にしっかりと休みを取り、勉強を兼ねて他ホテルなどに出かけるのも良いでしょう。料理人も昔は休みに色々と勉強に出たものですが、今はこっそり違う場所にアルバイトに行ってお金を稼ぐことを考えている者もいます。自分の本業を見据えしっかりと情報や知識、人の輪を広めるために時間を費やしてほしいものです…
(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)
(トラベルニュースat 2020年3月10日号)
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