コロナ対策 経費削減より「鍋セット」
まだまだ終息の目処の立たない新型コロナウイルスのニュースで、日本全体も元気のない雰囲気が漂っております。
行楽施設が次々休みをとり、旅行客が減少し、オリンピックもどうなるかなどと話が出れば無理もないことですが、皆さん、ただただ時間が過ぎるのを待ってはいませんか。予約が減っていること、キャンセルばかりがくること、マイナスなことだけ考えて暗くなっていても、今の状況は簡単には変わりません。
オーナーもこのような時期、守りに入るのではなく、これを逆手にとって新しいことに取り組んでください。
各旅館ホテルでコンサルタントの先生方から聞く話や、新聞記事でもよく取り上げられているのは人件費・光熱費・原価削減の話ばかりですが、それは当たり前のことです。売り上げが上がらないからと人員削減ばかりしていると、忙しくなった時に対応できません。少なくなった従業員へのしわ寄せも大きく、清掃やサービスも怠ってしまいます。度を越えると、必要以上のさらなる危機が来ないとも限りません。
私の旅館では、旅行を控えるお客様へご自宅でゆっくり美味しいお料理を食べながら家族団らんを楽しんでいただけるよう「鍋セット」の販売を始めました。
これがたいへん好評です。良いものをご用意しますので安売りはしておりません。また、受注生産なので在庫を抱えるわけではなく効率的です…
(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)
(トラベルニュースat 2020年4月10日号)
- お客様への対応 現場と上層部のギャップ(24/11/18)
- 働くということ 働く側、雇う側で異なる視点(24/10/16)
- 携帯電話の功罪 対人関係育成のために(24/09/12)
- 閑散期対策 お客様に伝わる“ひと手間”(24/07/16)
- 効率化 従業員と対話する時間を(24/06/14)
- 石和温泉と新入社員 食事空間づくりは全体の務め(24/05/15)
- リニューアル お客様の反応を直に感じよう(24/04/16)