料理人を育てる 従業員への投資も重要
4月になり、新学期・入社式と新しい場所で新しい生活を始める人たちが増えてきました。各業界でも新入社員を迎え、人員が変動しているところも多いのではないでしょうか。
新しい人材が増えることによって、社内の空気も変わってくるのではないでしょうか。期待を持ってやってくる人材を温かく迎え入れ、環境を整えていくことも重要です。初めは性格も分からず、双方が戸惑うことが多いでしょうが、お互いが壁を作らず接点を持ち、才能を引き出していかなければなりません。「人を育てる」ということは、社内で重要な仕事の一つです。
私事ではありますが、先日は東京にて「料理人の人材育成」のためのセミナーを開催させていただきました。
旅館ホテルで働く料理人や、オーナーの方々などにご参加いただき、旅館ホテルでの料理の重要性や他旅館との差をつけるためにできる客前料理のノウハウ、料理人の就業意欲の促進など、いろいろとお話をさせていただきました。はじめてお目にかかる方、すでにホテルを拝見させていただいている方など様々な方がいらっしゃいましたが、とても積極的にご質問いただき、楽しいセミナーでした。
実際に全国各地で働く方々の生のお話を伺い、働いている中で感じている問題点を具体的に聞くと、伝えたいことがたくさんありました。皆さん、何から手をつければよいか悩んでいたり、お客様への対応の仕方、部署内での対応の仕方など、思うところがあるようでした。
もちろん、お話させていただいたことをすべて実現できる旅館ホテルばかりではないかもしれませんが、その中でいくつかだけでも実践できることを見つけてくださいました…
(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)
(トラベルニュースat 2023年4月10日号)
- お客様への対応 現場と上層部のギャップ(24/11/18)
- 働くということ 働く側、雇う側で異なる視点(24/10/16)
- 携帯電話の功罪 対人関係育成のために(24/09/12)
- 閑散期対策 お客様に伝わる“ひと手間”(24/07/16)
- 効率化 従業員と対話する時間を(24/06/14)
- 石和温泉と新入社員 食事空間づくりは全体の務め(24/05/15)
- リニューアル お客様の反応を直に感じよう(24/04/16)