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働くということ 働く側、雇う側で異なる視点

政治が大きく動き、様々な改革もされています。

人が生きていくために切り離せない「労働」に関しての見直し・改革もされていますが「規定をつくる」というのは本当に難しいことだなと感じています。

例えば、労働環境についての見直しも「働く従業員側から見た場合」と「雇う管理者側から見た場合」「町・市・社会から見た場合」では、それぞれメリット・デメリットが違うからです。どちらか側に偏った決め方をするとうまく回りませんが、その加減がどこなのかを見極めるのがとても難しいと思います。

労働時間についても、過重労働にならないよう「8時間労働制」という流れができており、残業が発生しないよう業務の見直しをしたり、残業が発生する場合もその内容や時間についてしっかりと管理している職場も増えてまいりました。ただ、会社側が時間を守り定時で帰らせることができるようなシフト・人員配置をしたにもかかわらず、定時で帰った従業員が違う場所でアルバイトをしているということが多々あるようです。最近メディアでよく耳にする「スキマバイト」ですね。メディアや広告を見ていると、少しでもお金を得るために簡単な応募方法ですぐに働くことができる、とても便利なシステムなように感じ、実際に様々な職種があるようです。

私の知る旅館で働く正社員も17時で仕事を終えた後、夜に3時間や4時間のアルバイトに励み収入を得ている者がいるようです。ただ、アルバイトの疲れが日中の職場で出て、動きが悪くなったりミスが多発したりと、日中の職場仲間からはクレームが出ている始末です。

もちろん会社によっては「正社員はアルバイト禁止」などの規則を設けていますが…

(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)

(トラベルニュースat 2024年10月10日号)

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