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働き方改革 意欲湧く労働環境を

寒気が訪れ出歩くには寒い季節ですが、温泉地は湯気に引き寄せられるお客様で忙しくなっているようです。年末年始に向けて、どの旅館ホテルも大忙しでしょう。

旅館ホテルで働く従業員は、技術を身につけていかなければならない料理人、気配りと正確性が重要視される接客担当と大きく分けると二通りあるかと思います。それぞれ部署も違えば様々なシフト制で働いていると思いますが、24時間体制の旅館ホテルでの働き方は本当に調整が難しいでしょう。

接客担当の者も様々な家庭環境で育ち働いていますが、それをまとめて調整する上層部は大変なはずです。協力的な従業員ばかりならまだしも、そうではない部署は何も文句を言わず働いてくれるほんの一部の従業員にだけ負担がかかっているのではないでしょうか。そこまでを把握し調整の手助けをしている上層部の人間が必要だと感じますが、こういった負担に耐えられず辞めてしまう従業員もおります。

技術を身につけていかなければならない料理人は、日々の業務をこなしていきながら、新しい技術を身につけていかなければなりません。一度したからそれで身につくというものではありませんから、日々の鍛錬が必要です。これを「1日8時間労働」の中で行っていくのはとてもたいへんなことです。

昔は、家に持ち帰って朝も夜も練習していることが当たり前でしたが、今はそれを強要することもできませんし、自主的に行う者も少ないのではないでしょうか。残念なことですが、決められた時間に最低限しなければならない業務のみを淡々とこなして終わればよいと思っている人が多いように感じます。

これでは技術者は発展していきません…

(大田忠道=料理人集団「天地の会」代表)

(トラベルニュースat 2024年12月10日号)

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