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ホテル滞在を前面に改築 クロスホテル大阪

新型コロナウイルスの影響で、新規開業や改装開業の延期を余儀なくされたホテル旅館は多い。とくに関西地区は昨年から今年、来年に至るまで新規ホテル開業ラッシュのはずだった。もちろん計画自体がなくなったわけではなく、それぞれのホテルがタイミングを計ってゆっくりと立ち上がってきている。

そのような中、大阪観光の中心地ミナミにある「クロスホテル大阪」が8月1日、コロナによる休業から営業を再開、休業期間中に完了したリニューアルを公開した。全客室と共用部分を一新し、宿泊客専用ラウンジを設けるなど新たなホテルライフを提案する。

客室は2007年の開業以来初となる大規模改装で、全229室と廊下を含めた共用部分を全面改装した。6−12階の「スタンダードフロア」は、ツイン・ダブル・トリプルの計178室。客室はモノトーンでしっとりまとめている。

13、14階の「クロスフロア」はスイート、ジュニアスイートを含む計51室を有する高級フロア。「旅館STYLE」をサービスコンセプトに、スタッフによる客室への案内や夕食・朝食の2食付きの宿泊プランなど、同フロアの特徴を打ち出している。ゴールドをアクセントにした内装デザインを施し、海洋深層水を製品のベースにしたアメニティ「Omnisens(オムニサンス パリ)」やダイソンのヘアドライヤー、迫力ある重低音と360度に拡がる臨場感ある音楽を楽しめるスマートスピーカーなどを備える。

なかでも「クロススイートジュニア」は広さ約48平方メートルで段差を設け、広がりを感じる空間を創造。また「クロススイート」は同約100平方メートル超で、6人掛けテーブル、リビングを配置し、60インチの大画面のテレビがあり、ホームシアターも備えている。

エレベーターホールや廊下などの共用部分は、ホテルのイメージカラーである赤を基調とした都会的で洗練した空間を創造。エントランスから客室まで敷き詰めたカーペットは赤の流線をあしらい、「nandeyanen(なんでやねん)」などの数種類のメッセージを織り込んでいる。壁面には難波橋のライオンや通天閣などの大阪の名所に関連するアートを設えるなど、大阪らしさとユーモアを盛り込んだ…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2020年8月25日号)

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