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銭湯はじめ遊び場スペース充実 梅小路ポテル京都

10月14日、京都市下京区に「梅小路ポテル京都」が開業した。京都駅から徒歩で約15分。京都水族館に隣接し、京都鉄道博物館に近いという好立地だ。

「Potel(ポテル)」はJR西日本グループが展開する新ホテルブランドで、「京都」にこだわり「京都」を楽しむ「京都」にあるホテル。旧JR西日本の社宅跡地に地上5階建ての本館と同2階建ての別館の2棟で構成している。

本館は1階にレストラン、カフェなどを整備し、2階以上が客室で計144室を配置。別館には銭湯、梅小路醗酵所を備える。運営は、ホテル「セトレ」シリーズを運営するホロニック(神戸市)とジェイアール西日本ホテル開発、JR西日本が出資し設立したJR西日本ホロニック(京都市)が担当する。

Potel(ポテル)は物質や文化の出入口を語源とする「Port」と「Hotel」からなる造語で、地域に根差しながらも国内外の方々の交流の玄関口となることを目指すとともに、ホテルに「。」をつけることで、さまざまなことがつながっていく「ご円(縁)」を意識した名称とのこと。名称に込められた思いを表現したホテルは、これまでにない意表をつく施設やサービスを提供する。

その筆頭が銭湯「ぽて湯」だ。タイル張りの内装で、浴槽、山間に広がるのどかな風景を描いた壁画など、昭和のムード満載。そして牛乳石鹼とのコラボ商品、ポテルオリジナルパッケージの赤箱(石けんをネットに入れて泡立てる)を使うと、なつかしい牛乳石けんの香りが漂う。なんともいえないノスタルジックな瞬間だ。

本館1階のカフェ(84席)では、世界最高品質のコーヒーを追求するミカフェートが提供するコーヒー、スリランカの最高品質の茶葉を使用したムレスナティーを提供。同階のレストランでは、京都で100年続く農業を目指し農作物の販売を行う「坂ノ途中」から調達し、メインがもっとも美味しくなる野菜料理など、徹底的に京都にこだわった。

そして、ホテルの特徴といえるのが、本館2−5階の吹き抜けスペースを活用し設置した「あわいの間」。2−3階が「Book」で、いわゆるライブラリーだ。京都の誠光社のブックソムリエの堀部篤史さんがセレクトした多種多様なジャンルの本が並ぶ。同じく3階に「Game」があり、簡単なものから本格的なものまでチャレンジできるボードゲームができるスペースを設けた。ゲームは京都のボードゲーム会社TANSANによるセレクトだ…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2020年10月25日号)

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