京阪神のホテル、コロナ禍でも多彩な企画打ち出す
コロナ禍で「感染予防」を取り入れた新たな生活様式が浸透してきたホテル業界。思うような利用が見込めず稼働の低迷はいたしかたないが、それでも少しずつ動きだしている。
リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)は6月、高級生食パン専門店「乃が美」とコラボレーションし、ランチコースを開発。8月31日まで、ホテル14階の回転展望レストラン「フレンチダイニング トップ オブ キョウト」で提供している。
カナダ産オマール海老と、その出し汁で作ったソースにトーストした生食パンのメインディッシュをはじめ、生食パンを使用した「フルーツサンド」にフレンチトーストの2種類のデザートなど、見事にフレンチ料理とのマリアージュに成功。見た目の美しさに加え、ボリュウムもたっぷり。主食だけなくデザートにまで姿を変える食パンの多様性を楽しめる。
料金は1人7300円(税サ込み)。1日30食限定。前日まで予約が必要。
またテイクアウト限定で2021年のトレンドスイーツ「チーズテリーヌ」もおすすめ。国産の原材料で作った「てりーぬな気分 ちーず」(1500円)、京都宇治抹茶100%使用の「てりーぬな気分 まっちゃ」(2千円)を6月より発売している。なめらかな口あたりにチーズの風味が口の中に広がる夢心地のスイーツ。チーズ好き、抹茶好きにはたまらない1品となるはず。
老舗ホテルの修練の味に続き、大阪の昭和時代のなつかしいメニューが楽しめるのがホテル エルシエント大阪(大阪市中央区)である。地域と協力し、曽根崎のエリア活性化プロジェクトに取り組んでおり、その一環として、ホテル1階の「レストラン&バー ENT」で9月30日までの火曜日から金曜日まで、昭和を代表するメニューと老舗店の名物料理を楽しめる。
「カスタードプリン」(400円)、「懐かしのクリームソーダ」(500円)、「ENTナポリタン」(800円)をはじめ、老舗喫茶店マヅラの「プリンアラモード」(600円)、喫茶サンシャインの「ホットケーキ」(880円)、北サンボア洋酒店の「ハイボール」(950円)など、レトロな大阪を満喫できる。
通年で格安宿泊プランも用意している…
(井村日登美=ホテルジャーナリスト)
(トラベルニュースat 2021年8月25日号)
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