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日本酒と古都華ソーダ割 奈良しゅわボールフェア

先日、奈良市の「奈良ホテル」で「奈良しゅわボールフェア」の概要が発表された。「奈良しゅわボール」というのは、奈良で醸造された日本酒「奈良酒」を炭酸水でわった奈良独自のハイボールのこと。新たな日本酒の飲み方を提案しており、以前から夏のドリンクとして打ち出し、好評を得ていた。今回さらに春先に向けて、奈良産のイチゴ「古都華(ことか)」を使ったハイボールを開発。奈良市内のホテルや旅館などの宿泊施設や飲食店など約120店舗で提供している。

題して「奈良しゅわボールフェア」。奈良しゅわボールの発案者でもある地元酒造メーカーの株式会社泉屋代表取締役・今西栄策氏を会長とし、奈良市観光協会や奈良市飲食店組合などで構成する「奈良しゅわボールフェア実行委員会」が主催。経済産業省近畿経済産業局や県、奈良商工会議所、奈良県酒造組合、株式会社南都銀行、奈良交通株式会社が後援する。期間は1月12日から3月末までで、この期間「古都華」が旬を迎える、もっとも美味しいシーズンという。

奈良市は日本酒の発祥の地。奈良で作られる酒を先ほども書いたが「奈良酒」という。これまで夏場のドリンクとして「奈良しゅわボール」を打ち出していたが、奈良酒の新酒は冬場に作られることから、同時期に旬を迎える「古都華」とのコラボレーションが生まれたというわけだ。

「古都華」は色つや、味ともに最高級。丁寧に大切に作られたイチゴである。そこで「古都華」で作ったソーダで「奈良酒」を割り、「古都華」を浮かべた「奈良しゅわボール」が誕生。見た目も華やかで味も爽やか。どのような料理にも合うドリンクといえる。

基本的に「奈良しゅわボール」の味は3種類。バーテンダーのオリンピック「ディアジオワールドクラス2013」で世界総合3位になった宮﨑剛志さんが考案し、夏場のシーズンに提供してきた。「古都」(プレーン・日本酒を炭酸水で割る各銘柄の味わいを楽しめる味)、「暁」(ビネガートニック味・日本種の旨味とトニックウォーターの清涼感にアクセントでリンゴ酢をプラス)、「若草」(ライムジンジャー味・日本酒、ライムシロップ、ジンジャーエールでつくるリフレッシュできるさっぱりとしたライム味)である…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2022年1月25日号)

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