進化を続け開業30周年 神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ
兵庫県洲本市のホテルニューアワジが運営する神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ(神戸市東灘区、268室)が6月25日に開業30周年を迎えた。世界的なホテルチェーンブランドのホテルは、3代目の運営会社となるホテルニューアワジの力により地域密着型ホテルとして着実に進化している。
同社が運営を引き継いだのが2011年12月。この11年間で、施設の新設・改装を進め、世界の「シェラトン」に「ニューアワジ」が提供する「ホスピタリティ」を浸透させていった。
13年にホテル6階に露天風呂付き客室を整備し、翌年には、隣接するシェラトンスクエアに温浴施設「神戸六甲温泉『濱泉(はまいずみ)』」を新設オープン。ホテルの敷地内で温泉掘削し、見事に湧出に成功した。18年には「スパリビング」を設け、高級旅館並みのグレードの温浴施設となった。宿泊客はもちろん一般客も利用できる。
また、シェラトンスクエアの2階に13年、「シェラトンマルシェ」をオープン。食の宝庫「淡路島」をはじめ、地元の生産者から直接届く新鮮な野菜やフルーツ、地元食材をふんだんに使用した加工食品などを販売している。ホテルメイドのパンやスイーツなども取り揃えているほか、カフェを併設し新鮮なサラダやパン、スープが手ごろな価格で楽しめる。
そして20年1月には同1階に「シェラトンドッグ」を開設、米国・シーリー社製のドッグベッド付きペットホテルで全21室が備わる。グルーミング(トリミング)専用のドッグトレーナーがトレーニングを行う「犬の幼稚園」などのサービスとペットのグッズ類の販売も行う複合施設でもある。
宿泊料金はスタンダード(小型・中型犬対応)が1泊8千円(税別)から。グルーミングはシャンプーコースが3500円(同)、「犬の幼稚園」は平日1日コースが1カ月2万5千円(同)から。
昨年3月には、ホテル北側にある商業施設の屋上に農園「六甲アイランド・シェラトンファーム」をオープンした…
(井村日登美=ホテルジャーナリスト)
(トラベルニュースat 2022年7月25日号)
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