緑豊かなデジタル旅館 湯村温泉 緑屋
かねてから行きたいと思っていたのが湯村温泉。吉永小百合主演のテレビドラマ「夢千代日記」の舞台となり、湯村温泉といえば「夢千代日記」、「夢千代日記」といえば湯村温泉というイメージが浸透している。
ようやく湯村温泉へ行く機会を得て、心弾む思いであった。目指す宿は、旅館「湯村温泉 緑屋」。今年4月1日にグランドオープンした宿で、かの陣屋グループが運営している。
陣屋グループといえば、最先端の情報技術を駆使し、旅館の効率化や省力化を推進。次世代の旅館運営の最先端を走っている。同グループが新旅館ブランドとして展開するのが「緑屋」。湯村温泉は、その1号店だ。
廃業した旅館をリノベーション。インテリアデザインは世界的な庭園デザイナーの石原和幸氏が担当し、緑豊かな自然感にあふれる旅館に仕上がっている。
客室数は10室。ツインベッドルームを基本に、ファミリーやグループ客対応の客室が2室ある。4台のベッドを配置した広々した空間に、緑豊かな庭を設え石原氏の庭園の世界を存分に楽しめる。他に部屋にはベッド上に緑のアートなどが飾られており、つねに自然の中にいる面持ちだ。
それを実感するのが、フリーイートスペースである。いわばロビーとロビーラウンジである。エントランスから入ってすぐにあるフリーイートスペースは壁や天井に緑を設え、奧に入れば大きな木を中心に緑のアートの世界が広がる。大きな木をくり抜いたイスやテーブルを配置し重厚感ある設えでもある。客室の家具や備品類なども含め、すべて販売可能でショールーム的な役割も担う。
スマートフォンでチェックイン・アウト手続きを行い、事前決済で精算業務も不要。フロントやキャッシャーもない。
客室には総檜の浴室を備える1室以外、バスルームはシャワーブースのみ。その代わり男女大浴場はもちろん、最大の売り物ともいえる貸切庭園露天風呂がある…
(井村日登美=ホテルジャーナリスト)
(トラベルニュースat 2023年7月25日号)
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