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なんばオリエンタルホテル 長く滞在したくなる

大阪・ミナミの繁華街「なんば」。ここ数年、インバウンド客で大賑わいである。そのようななか、「なんばオリエンタルホテル」が客室の増室やラウンジやレストラン等を一新し、2024年12月、リニューアルオープンした。「暮らすように旅する」をテーマにした新しい旅のスタイルを提案する、としており、これまでにない発想での改装になっている。

まずは客室。3階フロアにあった飲食施設を撤退し、「レジデンシャルフロア」として中長期滞在型の客室を9室新設した。もっとも広いのが「オリエンタルグランド レジデンス」で、テラス付きで広さ約52平方㍍。ツインベッドにリビングやダイニングスペースに、冷蔵庫やキッチン、洗濯機などの備えており、まさに「暮らす」だ。最大6名収容。都会のど真ん中にあるホテルで、外気に触れる空間があるだけでも感動する。

もう1つのタイプは広さ約47平方㍍の「オリエンタルプレミアムレジデンス」で、8室備える。シングルベッド2台に2段ベッドを組み合わせた効率的な部屋の構造で、ファミリーやグループ客が好みそう。こちらも最大6名収容だ。

そして新趣向といえるのが2つの宿泊ゲスト用のラウンジを設けたことである。1つがホテル2階にある「ウェルカムラウンジ」で、もう1つが「ランドリーラウンジ」である。洗濯場にラウンジって、どういうこと?と思うかもしれないが、後に説明しよう。

「ウェルカムラウンジ」は14時から22時まで利用できる。ホテルのチェックインは15時だから、その前から利用可能なのだ。この1時間が意外に大きい。しかも、である。そのサービス内容がうれしい。ソフトドリンクはもとより生ビールや日本酒、スパークリングワインなどのアルコールも楽しめる。焼きたてのパンケーキ、フィンガーフード、スナックなど食べ物も。小腹が空いたときなどには最適では。

「ランドリーラウンジ」は、「洗濯をする」という日常的な行為を特別な体験に変える空間とする。ラウンジにして、ランドリーの待ち時間を贅沢に使う、有効に使う、である。座り心地よさそうななソファとテーブルを配置しリビング空間を創った。チェスなどのゲームをしたり、コーヒーを飲みながら読書するのもいい。友人同士でおしゃべりしてもいい。

洗濯機はイオンの力でヨゴレを落とす究極の「wash+」を10台、乾燥機も10台配置。香り付けには洗濯ビーズを用意し、洗濯物を圧縮パッキングできる「SmartPack」を完備。しかも24時間営業とは旅行者にとってはうれしいサービスをいえよう…

(井村日登美=ホテルジャーナリスト)

(トラベルニュースat 2025年1月1日号)

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