カンデオホテルズ大阪ザ・タワー　大阪の絶景とイタリアン

昨年７月、大阪市北区にオープンした「カンデオホテルズ大阪ザ・タワー」（５４８室）。大阪メトロ・淀屋橋駅から徒歩約６分の川沿いに面して立地し、御堂筋を北から南へ走る車の流れを１日中楽しめる。夜は走る車のヘッドライトが動きのある光のアートとして目を楽しませてくれる。まさに大阪の新名所と言っても過言ではない。

ホテル一番の特徴が最上階にある「天空のスカイスパ」だ。地上約１２７㍍の高さから絶景を望むインフィニティ露天風呂（ギネス世界記録に認定された）をはじめサウナなどを備える。また「エグゼクティブバーラウンジ」を備えているのもカンデオホテルズでは同ホテルだけ。

とにかく浴場は圧巻である。大阪市の中心部で大阪の絶景の夜景を望みながら露天風呂に入る…考えただけでワクワクしないか。

こうした特別感は17階にあるレストラン「ザ・シーズスカイダイニング」も同様だ。床から天井まで開放部を設け、最大限に大阪のロケーションを取り入れたオールディダイニング。本格的なイタリアンブッフェを提供し、モチモチ感の厚めのピッツァは人気メニューだ。客席は１０６席。開放部に面して客席を配置し大阪の絶景を望み料理を楽しめる。アニバーサリー利用で人気が高いというが、確かにムーディなレストランである。

３月１日から５月31日まで、ディナータイム限定で「ザ・シーズ　スプリング　スカイ　ダイニング　ブッフェ」を開催している。春の食材をふんだんに使用した季節限定のイタリアンブッフェだ。期間中、３つのメイン料理「北海道産サロマ牛モモ肉のローストビーフ」「北海道産鮭のロースト」「薩摩茶豚ロースト」が食べ放題。なかでもローストビーフは、低音調理で外側はほどよく香ばしく、内側はジューシーで柔らかい。厚めにカットされており、食べ応え十分。春の食材を使用した「しらすとキャベツのペペロンチーノ」はピリ辛でお酒に合うし、「菜の花と桜えびのピッツァ」は隠し味の柚子胡椒と菜の花のほろ苦い味わいがバランスよく、すっきりとした後味である。また春らしい桜の花びらが入った「さくら香るパンナコッタ」などがある。大人気のジェラートには季節限定の「完熟いちご」が加わり、贅沢感を添える。ドリンク類は「ザ・プレミアム・モルツ」をはじめ、ワインなどを含め約25種類のアルコール・ノンアルコールを用意している…

（井村日登美＝ホテルジャーナリスト）

（トラベルニュースat 2025年3月25日号）