日本にも本格クルーズの時代到来
2013年から、外国船による日本発着の定点定期クルーズが始まりました。
最初に始めたのは米プリンセス・クルーズで、7万総トンの「サン・プリンセス」で主に横浜発着で9回のクルーズを行いました。もちろんターゲットは日本人マーケットでした。そして翌年には11万総トンの「ダイヤモンド・プリンセス」も投入して、サン・プリンセスでは小樽発着の北海道一周クルーズ、ダイヤモンド・プリンセスでは首都圏発着のクルーズを行いました。この2隻で40回のクルーズを行い、6万人あまりの集客ができましたが、目標の10万人には届きませんでした。
そこで、3年目からはダイヤモンド・プリンセスだけでのクルーズを実施して、着実に業績を挙げ、17年には前年比34%アップの8万人弱の乗船客数を達成しました。消席率は100%でした。18年からは、いよいよ1年間を通じた日本発着クルーズが始まります。クルーズ数が増えたので、年間総船席数は10万人を超えます…
(池田良穂=大阪府立大学特認教授)
(トラベルニュースat 2017年12月10日号)
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