クルーズフェリーの可能性 日本でもブーム到来は近い
定期的に運航されているカーフェリーに移動客だけでなく、船旅自体を楽しむ観光客を呼び込むビジネスモデルが欧州で生まれたのが1980年代のことで、クルーズフェリーと呼ばれています。特にスウェーデンとフィンランドを結ぶバルト海横断航路で花開き、5―6万総トン級の大型フェリーが就航しており、年間約500万人の人々が利用しています。
夕方に出港する便で船旅を楽しみながらバルト海をわたり、翌朝到着地で1日観光をして、また夕方に出港して戻るという2泊3日の旅をミニクルーズとして楽しむものです。
このクルーズフェリーのビジネスが急成長した大きな理由が、船上の免税品の販売でした。物価が高く税金も高いスカンディナビアでは、船旅を楽しんで、かつ免税のお酒を楽しみ、免税品をたくさん購入して帰宅することのできるクルーズフェリーの旅は気軽に楽しめるレジャーとして人気を博しました。そして、バルト海横断航路のクルーズフェリーは最盛期には1500万人もの乗客を集めました…
(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)
(トラベルニュースat 2018年5月10日号)
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