クルーズ・オブ・ザ・イヤー2018 飛鳥Ⅱの世界一周がGP
今年も余すところあとわずかとなりました。そして恒例のクルーズ・オブ・ザ・イヤーが発表になりました。この賞は、クルーズ客船または外航フェリーを運営する会社の業界団体である日本外航客船協会が、その年にクルーズ振興に目覚ましい貢献をした旅行商品などを表彰するもので、今年で11回目になります。
筆者は第1回目から審査委員を務めさせていただいており、今年も11月に開催された選考委員会に出席しました。応募した中から選ぶのですが、いずれも担当者が精魂込めて企画・実行された商品だけに、応募用紙上にはぎっしりとその思いが凝縮されています。
今年は17点の応募がありました。この数年は、大型の外国船の活躍が目立っていましたが、今年は日本籍の3隻のクルーズ客船も大いに頑張っており、いずれも受賞することになりました。今回からグランプリには国土交通大臣賞が付与されることになり、国もクルーズ振興に本腰をいれていることがわかります。
今年のグランプリには「飛鳥Ⅱ」の世界一周クルーズが選ばれました。3年ぶりの世界一周クルーズの再開でしたが、3カ月にもわたる全区間乗船のお客で満船という大人気で、不安定な国際情勢の中での航海を、十分な事前調査を行って安全を確保して無事に成功させたことが大きく評価されました…
(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)
(トラベルニュースat 2018年12月10日号)
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