カジュアルクルーズの旅 さんふらわあ姉妹で鹿児島へ
昨年、大阪南港と鹿児島の志布志を結ぶカーフェリーが新造船に代替され、運航するフェリーさんふらわあは、クルーズフェリー化を狙って旅客需要の喚起に力を入れています。そのキャッチフレーズは「カジュアルクルーズ」。毎日決まった港から出航するフェリーを利用して、気軽な船旅を楽しんでもらおうという趣旨が、この言葉に詰まっています。
新しくなった姉妹は「さんふらわあさつま」と「きりしま」の2隻で、先代からの名前を引き継いでいます。それぞれの港を夕方に出港して翌朝に到着する夜行便であり、飛行機や新幹線に比べると所要時間は約14時間と長いのですが、ゆったりとした船内での生活を楽しみながら効率的な旅ができるのが魅力です。クルーズ客船と同じく、動くホテルですから、夕食を楽しみ、ゆっくりと寝て、朝に起きると、目的地が目の前に迫ってきます。この瞬間には新天地を発見した冒険家のような気持ちになれるのが素敵です。
両船の大きさは約1万3500トンですが、実はこれは国内総トン数と呼ばれる日本独特のトン数で、国際的な総トン数に換算すると約3万トンなので、かなりの大型船です…
(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)
(トラベルニュースat 2019年2月10日号)
- 急増する小型豪華客船(24/11/15)
- 日本一周クルーズと地方活性化(24/10/15)
- アイランドホッピング 東京―伊豆諸島―下田(24/09/11)
- アラスカクルーズ 観光公害を防ぐ人数制限の協定(24/07/12)
- 津軽海峡クルーズ(24/06/13)
- 寄港地潤すクルーズの経済効果(24/05/14)
- 現代クルーズ発祥地は今(24/04/15)