香港発着のクルーズに乗る
年末に香港発着の1週間クルーズに乗ってきました。飛行機で香港まで行って乗船するフライ&クルーズですが、飛行機もクルーズも個人的にインターネットで予約しました。香港は反政府デモが頻発している時期でしたが、空港からホテルまでのタクシーが検問による渋滞に巻き込まれて2時間もかかった以外は、これといった騒ぎは見かけませんでした。
香港にはオーシャンターミナルという古くからの客船埠頭がありますが、クルーズブームに対応するため九龍の空港跡地に大規模なクルーズターミナルが造られています。20万トン級のクルーズ客船が2隻並んで着ける大規模な施設です。乗船当日には、筆者が乗船する18万トン船の隣に16万トン船が着いていました。いずれも4千人を超える乗客が午前中に下船して、午後から新たな客の乗船が始まり、夕刻には出港しました。
乗船したのは米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルの最新鋭船「スペクトラム・オブ・ザ・シーズ」です。クァンタム・クラスと呼ばれるシリーズ船の4番船で、中国市場向けにカスタマイズされた仕様で建造されました。船体の船名表記には英語に並んで「海洋光譜號」と漢字表記もありました。スペクトルは、中国語では「光の譜」と書くのですね…
(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)
(トラベルニュースat 2020年2月10日号)
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