楽しく読めて ときどき役に立つ観光・旅行専門紙「トラベルニュースat」

Go Toフェリー 船旅満喫できる志布志航路

本格的なクルーズには行きにくい状況が続いているので、主にフェリーでの船旅を楽しんでいます。今回はフェリーとホテルがコラボしたツアーを紹介します。

日本では300キロメートル以上の航路に就航するカーフェリーを長距離フェリーと呼んでおり、船内は広く、レストラン、ラウンジ、大浴場まで完備されていて快適な船の旅が楽しめます。しかし、ほとんどの船は夜に出港して翌早朝には到着してしまうので、大海原を爽快に行く昼間の航海を楽しむことはできません。

しかしながら、日の長い5−8月であれば、出港後と入港前に、短い時間ながらこの爽快感が味わうことができます。今回目をつけたのは、大阪南港と鹿児島県の志布志を結ぶフェリーさんふらわあの土曜発便です。大阪を17時55分に出港して、いつもは翌朝8時55分に到着するのですが、この便だけは9時40分の到着です。同じ料金で約1時間も長く船旅を楽しめるのですからこんなお得なことはありません。と思うのは船好きの私だけかもしれませんが…。

下り便では宮崎沖で夜が明け、都井岬をかわして志布志湾内の素敵な朝の航海が、上り便では紀淡海峡から大阪湾内の航海が堪能できます。

今回、同航路を利用した船旅をしたのにはもうひとつわけがありました。長距離フェリー会社自身は乗船券しか売っていませんが、ほとんどの会社は系列の旅行社をもっており、フェリーを利用した各種のパックツアーを販売しています。フェリーさんふらわあの旅行社であるさんふらわあトラベルでは、霧島にオープンした星野リゾート界霧島とタイアップしたパックツアーを造成しました。それも、大阪南港から自家用車で船に乗り込んで、ベランダ付きのスイートルームに宿泊し、九州に上陸したら車で自由に観光して星野リゾートに宿泊し、再びフェリーで戻るという3泊4日の自由旅行です。ほとんど毎日発なので日程を合わせるのも楽で、もちろん明るい時間帯での航海時間の長い土曜発の便を利用しました…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2021年6月10日号)

続きをご覧になりたい方は本紙をご購読ください
この記事をシェアする
購読申し込み
今読まれているニュース
地旅
今すぐにでも出たくなる旅 最新
個性全開、輝き増す山陰紀行・島根鳥取西部編

島根県では美肌県を前面に、2023年に高視聴率を記録したテレビドラマ「VIVANT」のロケ...

個性全開、輝き増す山陰紀行・鳥取東部三朝編

「蟹取県」「星取県」に続き、辰年の今年は「とっとリュウ県」―。県の形が龍に見える?ことから...

「光る君へ」稀代の女流作家の足跡求め・滋賀大津

後世に深く濃く語り継がれる名作を描いた女流作家は、混沌とする世の中を、愛を持って駆け抜けた...

トラベルニュース社の出版物
トラベルニュースat

観光・旅行業界の今に迫る面白くてときどき役に立つ専門紙。月2回発行

大阪案内所要覧

旅行業務必携。大阪にある全国の出先案内所収録。19年版発売中!

旅行業者さく引

セールス必携。近畿エリア全登録旅行業者を掲載。22年版発売中!

夕陽と語らいの宿ネットワーク
まちづくり観光研究所
地旅
関西から文化力
トラベルニュースは
文化庁が提唱する
「関西元気文化圏」の
パートナーメディアです。
九観どっとねっと
ページ
トップへ