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新日本海フェリー「はまなす」に乗船 船で行く夏の北海道

関西から北海道にでかけるには飛行機の利用が一般的ですが船で行く方法もあります。

日本海側の舞鶴からは小樽に、敦賀からは苫小牧に、新日本海フェリーのカーフェリーが毎日それぞれ1便就航しています。しかも、出港は深夜なので、仕事を終えてからでも十分に間に合います。そして、日本海を30ノットという高速で北上して、翌晩には北海道に到着します。

かつては2泊3日の航海でしたが、高速化で1泊2日の船旅に短縮されました。1千キロメートルあまりの航路なのでデイリーサービスをするためには各航路3隻の船が必要ですが、高速化の結果、21時間余りの航海時間となり、各航路2隻でのデイリーサービスが可能になりました。

高速カーフェリーは船価も高く、燃料も大量にいるので採算をとることが難しいのですが、3隻の仕事を2隻でこなせるようになり、高い船価や燃料費でも採算をとることが可能になりました。

この関西と北海道を結ぶ航路は、夏の時期にはたいへん混み合って予約がなかなかとれないのですが、今年は新型コロナウイルスの影響か、お盆の時期でも満席にはなっていませんでした。そこで愛車を乗せていき、真夏の北海道ドライブ旅行を家族ですることにしました。乗ったのは舞鶴と小樽を結ぶ航路の「はまなす」です。自宅のある堺市から高速道路で2時間半のドライブで、舞鶴のフェリーターミナルに到着。駐車場には乗用車やキャンピングカーがたくさん並び、バイクも長蛇の列をなしていました。そして夜の11時から乗船が始まりました。

出港は定刻の11時50分。うねるように複雑な舞鶴湾の中を進んで、日本海に出ました。一夜明けると船は真っ青な大海原を快走していました。まず能登半島沖に浮かぶ舳倉島の近くを通り、佐渡島の北の海上を一路北海道を目指します。

途中で、小樽を出た僚船「あかしあ」と反航しました。お互い30ノットすなわち時速50キロ余りで、相対速度は100キロ以上となり、あっという間のすれ違いでした。

航海中、朝、昼、晩と三食が楽しめます…

(池田良穂=大阪経済法科大学客員教授)

(トラベルニュースat 2021年9月10日号)

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