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日本発着の国際クルーズが再開

いよいよ3月から日本発着の外国籍船の国際クルーズが再開されました。欧米では1年ほど前から国際クルーズが本格的に再開されていますので、ほぼ1年遅れでの始動です。昨年もクルーズ各社は日本発着のクルーズ販売を試みていましたが、いずれもキャンセルに追い込まれて、国際クルーズを扱う旅行社は閑古鳥が鳴いていました。しかし、今、海外と同様に日本でもクルーズの再開を待ち望んでいた人々が予約に走っています。

3月15日に横浜発着の九州・韓国クルーズを行うプリンセスの「ダイヤモンド・プリンセス」は10日間で別府、鹿児島、済州島、博多、長崎、油津を巡ります。この第1航を皮切りに、11月中旬まで横浜発着を中心に全32航海を予定しています。短いクルーズでは6日間のものもあり、5月には神戸発着のクルーズも何回か行います。

同船は、三菱重工で建造された珍しい国産の大型クルーズ客船で、1353室あり、2人使用で2706人で、最大3247人の乗客を乗せることができます。12階建てで、長さは290メートル、幅は約38メートルあります。2014年に日本発着クルーズを行うに際して、展望浴場も設置して日本人客の要望に合わせた改装を行い、サービスも整えられています。船内では英語も通じますのでインバウンドの旅行者にも好評で、コロナ禍前までは50%は外国人客でした。魅力的な日本の地方都市をホテル自体が動いて訪問できるのですから、こんな便利なツアーはありません。「目覚めれば新しい街」というキャッチフレーズがぴったりの旅の形です。しかも食事もエンターテインメントも無料ですからお得。しかも言葉のバリアもないのですが、インバウンド観光客にも受けるはずです。

ダイヤモンド・プリンセスといえば…

(池田良穂=大阪府立大学名誉教授・客員教授)

(トラベルニュースat 2023年3月10日号)

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