CS宣言コラム
弱者こその「矜持」を持つ 20年間のご愛読に感謝
中小企業は生産性が低いから要らないと仰る方もいます。そうした中小企業を一掃するのは簡単です。経済危機が到来すれば立ちどころもありません。資本が小さいほど、自己資本の割に債務が多く、債務超過になりますので。自己破産がその解決手法になってしまい...
顧客満足から顧客「継続率」 連載20年間で浮き彫りに—
「読者の皆さん、こんにちは。今号からしばらく、旅館業界のためのCS(顧客満足)について、ご紹介していきたいと思います」。 という出だしで始まったこのコラムも次回で20年目を迎えます。 1999年、金融ビッグバンの名残の中、消費単...
スマホ=ゲームの貧困な発想 デジタルツールは大人が学べ
私が大学の授業で日々スマホを使っていることを話すと、いまだに驚かれます。 一方で、香川県では18歳未満のスマホ使用は1日1時間という条例を可決したとか、浜松市では教員は職員室以外ではスマホ禁止とか、日本は石器時代か、というようなニュー...
世代交代、経営分離、観光格差 資本主義がレガシーになる2020
令和2年。2020年が幕を開けました。2の並ぶ今年。後に思い出すと潮目が変わった年として記憶されているかもしれません。 思えば、30年前の1989年。ベルリンの壁が崩壊した年に始まった平成は、歴史上大きなターニングポイントとなる時代で...
ペットボトルはダサい!? コスト削減をチャンスに
コンビニやレストランのストローが徐々に紙製に変わりつつあります。レジ袋の有料化も一気に進むことでしょう。ラグビーW杯で日本を訪れたフランス人が日本でいまだプラスチック製品が多いことに驚いたと紹介されていましたが、やっと日本も世界に近づこうと...
地球温暖化と男子の貧困化 今すぐ取り組むべき2課題
台風19号が猛威をふるいました。毎年のように異常気象が続きます。対処療法も限界です。地球温暖化が原因であれば、世界中が進めているように日本も国民全体で意識を高め、対策を練る必要があるような気がします。 そのほかにも、団塊の世代が都会に...
オーバーツーリズム解消はコミュニティの力が不可欠
観光地の許容量を超えて旅行者が訪れるオーバーツーリズムが世界各地で問題になっています。その多くに共通するのは、その地のポテンシャルに比して地価が安い国に売却益目的の不動産投資が続く結果、宿泊キャパシティの過剰な増加や地価の値上がりを誘発して...
臨機応変、基礎力を養う 旅館勤務が学生を育てる
観光を大学で学びたいと言って多くの学生が観光関連学部・学科の門を叩いてくれます。「接客に憧れ」「ホテルのフロントに立つのが夢」「ディズニーが好き」。だいたいこういう理由が多いかと思います。 しかし、4年間観光を学び、卒業していく時には...
若年女性がけん引する国内旅行 高年収で結婚願望のおひとり様
毎年発表されるじゃらん宿泊旅行調査で、今年は近年にない傾向が明らかになりました。それは、20―34歳の国内宿泊旅行実施率の回復です。特に女性については、他年代の低迷を後目に大きく伸ばしました。 10年以上前から私が観察している限り、宿...
未来の予言をひっくり返す政治 人生再設計第一世代の台頭望む
先日、首相が「人生100年時代でも年金は安心」と発言しているにもかかわらず、財相が「金融庁の報告書によると95歳まで生きるには夫婦で2千万円が不足する」と矛盾した発言をして、結局報告書を受理しないと騒がれていました。選挙が近いせいもあるでし...