「罠」にはまらない若者-働き方も大きく変わる
今の若者は家も買わない、車も買わない。つまり、欲がないという論をたまに見かけますが、大いなる誤解です。
欲がないのではなく、家も車も買った後に価値が上がる時代ならさておき、買った瞬間から価値が目減りする時代に、むしろ「所有する気持ちがわからない」というのが正確な気持ちだと思います。
不動産や車を所有することが人生の勝ち組みたいに思わせ、会社で貸付まで用意して家を買わせ、人生の自由を奪い、その地、その会社に一生縛ることができるという「罠」にはまらない若者が増えてきました。
車を買ってくれないからでしょうか、ある自動車会社の社長が「隣の人とメールする若者」に対し、面と向かってコミュニケーションを取ることや先輩を見習うことの大切さを説いて炎上していましたが、ここまで誤解が酷くなると笑えません。この会社、潰れないか心配です…
(井門隆夫=井門観光研究所代表取締役)
(トラベルニュースat 2018年8月25日号)
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