インバウンド交流は美談? 地域や業界で対策練る時代
最近、少なくない事業者が「インバウンドはマーケティング上販促対象としていません」と言い始めています。
これまでインバウンドに関しては多少のマイナス面よりプラス面に目を向けてきました。しかし「観光公害」という言葉が生まれているように、現場では「交流」という美談ばかりではないことが各地で露呈しつつあります。
OTAに在庫を出しても在日ブローカーが買い占め、転売されるのがオチ。メタサーチで正月を数十万で売られたり、何が起きるかわからないのです。
先日も滞在していたホテルで、ある国の外国人宿泊客グループからの妙な言いがかりに遭遇しました。「前夜、あなたとレストランで飲んでいた方たちが私たちの国の悪口を言っていた」と怒りながら英語でおっしゃいます。しかし、その方たちも、そんな話題も記憶にありません。しかし、「その方と連絡を取ってほしい」と言います。ちゃんとその方たちが出ていくのを見届けているのにです。その時に直接主張すれば済む話です…
(井門隆夫=井門観光研究所代表取締役)
(トラベルニュースat 2019年1月25日号)
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