20代女子がはまる「刀剣乱舞」 思い出で終わらない観光を創る
粟田神社、藤森神社、建勲神社、豊国神社と聞いて、ピンとくる方の年代は何歳くらいでしょう。
戦国武将をまつる京都の神社を巡るのは20代女子。シニアをはじめとして各年代の旅行実施率が下降の一途をたどる中、唯一健闘している年代です。彼女たちはスマホのRPG(ロールプレイングゲーム)「刀剣乱舞」に登場する刀剣の御朱印を集めにリアル京都を巡ります。聖地は全国に点在しているので、500万人以上のユーザーが今日も全国に散っていることでしょう。
一方、金沢や前橋を歩くのは「文豪とアルケミスト(略して文アル)」ユーザー。かつて教科書で習った萩原朔太郎はもう国語の本には登場しません。代わってRPGに登場する朔太郎は白秋や犀星、龍之介などと並び女子の人気者。いまや文豪の名はスマホで知り、改めて聖地を訪ねて文豪の著作を学ぶ時代になっているのです…
(井門隆夫=井門観光研究所代表取締役)
(トラベルニュースat 2019年2月25日号)
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