宇宙人化が進む新入社員 社会全体で彼らを育てる
いよいよ4月。今年も新人が入社する季節になりました。もう多くの皆さまはご承知かと思いますが、21世紀になってから社会に出た方々をミレニアル世代と呼び、それまでの古い方々とは違う感覚を持っていると言われています。そうした時代にあって、今年以後入社する新人はその中でもさらに宇宙人になってきます。
今年入社する新人は、生まれてこのかたデフレしか知りません。大学生であれば山一證券や拓銀が破たんした年に生まれた子どもたち。
彼らは経済的に世の中が良くなることを知りません。そのため慎ましやかで、社会経験も多くありません。マジメな彼らをひと言で表すと「つながってるけど、皆孤独」。リアルな居場所を持たないのです。そのため、憧れているのがスタバ。家庭でも職場でもない「サードプレイス」は理想の居場所です。
一方、プライドは人一倍高いのも特徴です。つながっている同士で常に応援しあい、慰め合い、自分が一番で生きてきています。上下のないトモダチでいることが大切なのです。彼らの世代は親子もトモダチです…
(井門隆夫=井門観光研究所代表取締役)
(トラベルニュースat 2019年3月25日号)
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