未来の予言をひっくり返す政治 人生再設計第一世代の台頭望む
先日、首相が「人生100年時代でも年金は安心」と発言しているにもかかわらず、財相が「金融庁の報告書によると95歳まで生きるには夫婦で2千万円が不足する」と矛盾した発言をして、結局報告書を受理しないと騒がれていました。選挙が近いせいもあるでしょうが、聞きたくない本質から目をそむけ、表面的なことばかりを議論する政治もどうかと思います。これでは若い人ほど選挙に行きません。
実際、大学で10年後に世の中がどう変わっているかと質問を投げかけても最も多い回答は「何も変わらない」。これでは日本のお先は真っ暗です。
5年後の2024年、戦後75年間も最多人口を誇った団塊の世代が74歳をもって、その年、51歳になる就職氷河期世代改め「人生再設計第一世代」に最多を譲り、人口ピラミッドの世代交代が図られます。しかし、これが今世紀最初で最後の世代交代になります。若い世代にバトンが渡される最後の機会です。その後、最多世代は年々上昇し、75−80歳で高止まりしたまま、22世紀を迎えます…
(井門隆夫=井門観光研究所代表取締役)
(トラベルニュースat 2019年6月25日号)
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