旅館業界での活動の思い出3
トラベルニュース社の奥坊社長のご厚意により実現したこのコラムの執筆も、10年間120回、今回をもっていよいよ最終回となり、筆を置くこととなりました。最後の3回は「旅館業界での活動の思い出」と題して、私の「全旅連青年部長」「特消税撤廃対策本部長」「全旅連会長」の時代のそれぞれの運動、まさに旅館業の“誇りをかけた闘い”の一部を書き連ねています。
前回紹介した「特消税撤廃運動」については、与野党議員319名を集めた「旅館を愛する国会議員の会」と名付けた決起大会、47都道府県の女将による「四十七姉の討ち入り」など注目を浴びる運動は、NHKの夜のニュースで7分間も取り上げていただくほどマスコミの効果も大でした。
千名単位の決起大会を3回にわたり開催し、まさに全国の旅館業界が一丸となって勝ち取った「不公平な消費税と特消税の二重課税の撤廃」が実現したのです。この運動は、都道府県税だったので闘う相手が自治省と全国知事会で、国会議員の先生方は二重課税の不当性は十分理解していただきながらも、地元の知事や自治省の官僚による税の存続の陳情も同時に受けられ、板挟み状態になっていました…
(小原健史=全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会特別政治顧問)
(トラベルニュースat 2018年3月25日号)
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