水の都の地産地消を実践　福岡県柳川市／柳川白柳荘・富安久仁子さん

神奈川県・旅館グリーン荘の室伏里美さんからバトンを賜りました福岡県・柳川白柳荘の富安久仁子と申します。

柳川市は福岡県の南に位置し、福岡市より車で約１時間、私鉄では約50分のところにあり、旧柳川藩の城下町として栄え、市内を掘割が縦横に流れることから水の都とも呼ばれています。

柳川と言えば川下りと鰻のせいろ蒸しが有名で人口６万あまりのまちに年間１２０万人もの観光客が訪れます。柳川の川下りは城掘を小舟で巡るもので春は桜、夏には灯り舟、秋には紅葉、冬はこたつ船など、四季折々の風情を楽しむことができます。当館は駐車場が川下りコース沿いにあるため、専用乗下船場から川下りを楽しむことができます。

また、柳川は観光だけでなく漁業や農業も盛んです。特に漁業においては「宝の海」と称される有明海に面しており、有明海特有のムツゴロウやワケノシンノス（磯巾着）、クツゾコ（舌平目）、マジャク、タイラギ、渡り蟹などの魚介類が生息し、海苔の養殖も盛んで日本屈指の高級海苔の産地です。

当館では日ごろより地産地消を心掛けており、有明海特有の珍しい海の幸をふんだんに取り入れた「柳川郷土料理」や有明海の海苔を贅沢に使った「有明のり御膳」、そしてタレを混ぜ込んだ御飯の上に鰻の蒲焼きを乗せて蒸し上げた柳川名物「鰻のせいろ蒸し」などを提供しています…

（ＪＫＫ＝全旅連女性経営者の会リレーコラム）

（トラベルニュースat 2024年11月25日号）