ジャンヌ・モローさんを悼む
この7月31日、フランスの名女優、ジャンヌ・モローさんが亡くなった。とても、モローなんて呼び捨てにできない。僕の青春にぐさりと突き刺さった女優さんだからだ。
彼女の思い出の名画となれば、いささか当たり前にすぎるが、『突然炎のごとく』と『死刑台のエレベーター』となるのは致し方ない。
『エレベータ』の方は、恋人のモーリス・ロネと会えず、夜のパリを彷徨するモローさんの姿が印象的だが、これは監督のルイ・マルがドキュメンタリー風に撮ったもの。あのころ、突然、記録映画風のタッチがまざるのをシネマ・ヴェリテ(真実の映画)などと言ったものだ。後年、パリに遊んだとき、観光コースを外して、モローさんがどんな街をうろうろしたか、その場所を割り出して歩いたほど…
(松坂健=跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授)
(トラベルニュースat 2017年8月25日号)
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